板橋区で起こる自然災害の想定
首都直下地震
風水害
風水害とは、雨や風により発生する災害です。東京で起こりやすい風水害は、大きく3種類に分けられ、「河川の氾濫」「土砂災害」「高潮による氾濫」です。
東京は山地、丘陵地(なだらかな小山が次々に続く地形)、低地、大きな川、小さな川など、多様な地形を有しているため、様々な風水害が発生するおそれがあります。(出所:東京都防災ホームページ)
板橋区では、北部が低地となり、南部が台地となる地形です。特に北部では荒川が流れています。令和元年台風19号では、首都圏に台風が上陸した影響で荒川流域全体の降水量が多くなり、荒川の氾濫リスクが高まりました。また、区内に流れる新河岸川、石神井川、白子川でも集中豪雨等によって過去に洪水や内水氾濫がしばしば発生し、大きな被害をもたらしています。
首都直下地震とは、東京圏(東京都、埼玉県、千葉県及び神奈川県の区域並びに茨城県の区域のうち政令で定める区域。)及びその周辺の地域における地殻の境界又はその内部を震源とする大規模な地震をいいます。 (出所:首都直下地震対策特別措置法)
東京の地下は、さまざまなプレートが沈み込む複雑な構造であるため、令和4年5月に公表された「東京都の新たな被害想定」では、発生確率等を踏まえた想定地震が設定されました。
マグニチュード7クラスの想定地震は、今後30年以内に70%の発生確率とされています。(出所:東京都防災ホームページ)
感染症
感染症とは、病原体(=病気を起こす小さな生物)が体に侵入して、症状が出る病気のことをいいます。病原体は、大きさや構造によって細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などに分類されます。病原体が体に侵入しても症状が現れる場合と現れない場合とがあります。感染症となるかどうかは、病原体の感染力と体の抵抗力とのバランスで決まります。(出所:国立国際医療研究センター病院ホームページ )
避難所では、3つの密(密閉・密集・密接)になりやすく、感染症が蔓延している状況では、感染リスクが高くなることが考えられます。避難所における感染を防止するため、災害時に危険な場所にいる人は、躊躇なく避難することを原則としつつ、災害時に洪水や家屋倒壊等の危険がなく、自宅で安全確保が可能な場合に感染リスクを負ってまで避難所に行く必要性は低く、「在宅避難」や「安全な親戚、友人宅などへの避難」等の選択と事前の検討は大切となります。
また、災害発生時に板橋区が準備できる物品には限りがあるため、避難所へ利用する際にも健康や感染防止対策として必要なものは、可能な限り持参しましょう。(出所:板橋区ホームページ)